1. 雨に強い「ポリエステル着物」や「洗える着物」を活用しよう

正絹の着物は上質で美しい反面、水に弱く、雨に濡れるとシミになったり、風合いが損なわれてしまうことがあります。

そこで活躍するのが、ポリエステル素材や「洗える着物」。

これらは水に強く、汚れも比較的落としやすいため、梅雨や天気の不安定な時期にぴったりです。

見た目にも今は非常に精巧に作られており、遠目では正絹と見分けがつかないものも多く、おしゃれさも損ないません。

振袖の場合でも、移動時だけポリエステルのコートや羽織を重ねることで、大切な着物をしっかり守ることができます。

2. 「雨コート」や「雨草履」で足元と着物を守る

着物を雨から守るために欠かせないのが「雨コート」。

特に裾の長い振袖には、二部式タイプ（上下が分かれているもの）がおすすめです。これなら着崩れを防ぎつつ、動きやすさも確保できます。

また、草履も防水タイプを用意しておくと安心。鼻緒の部分に撥水加工がされたものや、つま先にカバーが付いている「雨草履」なら、滑りにくく足元をしっかり保護できます。大切な着物の裾が泥はねで汚れる心配も軽減できますよ。

3. 歩き方・着付けの工夫で雨対策を

雨の日には、少し裾を短めに着付けるのがポイント。

通常よりも2〜3cmほど短くすることで、地面との距離ができ、濡れにくくなります。

また、歩く際にはそっと裾を持ち上げて歩くと、泥はねを防ぎつつ、所作も美しく見えます。

振袖の場合は袖が長く濡れやすいため、片手で袖口を軽く持って歩くのもおすすめです。

4. 湿気に強い髪型＆小物選びで清潔感アップ

湿度が高いと、髪型が崩れやすくなります。

まとめ髪にすることで、首元も涼しげに見え、全体がスッキリした印象になります。

髪飾りも、水に強い素材や、アクリル・ガラス細工などの夏らしいものを選ぶと、季節感がアップします。

さらに、帯まわりの小物も「透け感」のある夏物を選ぶことで、爽やかな印象に。

絽（ろ）や紗（しゃ）などの夏素材の帯揚げや帯締めを取り入れて、見た目にも涼を感じさせましょう。

5. 濡れても安心の小物で準備万端

雨に濡れる可能性がある日には、「撥水バッグ」や「風呂敷」を持ち歩くのがおすすめです。

風呂敷は折りたたんで持ち運びができ、濡れた草履やバッグを包んだり、急な雨で荷物を保護するのにも使える万能アイテム。

また、濡れた際にすぐに拭けるよう、吸水性のよいタオルやハンカチを一枚、バッグに忍ばせておくと安心です。

 まとめ

いかがでしたか？

梅雨の時期は確かに着物を着るには注意が必要ですが、少しの工夫で快適に過ごすことができます。そして、雨に濡れた石畳や紫陽花の景色の中での着物姿は、また格別の美しさがあります。

季節に合わせた装いで、和の文化をより身近に感じるひとときを楽しんでみてくださいね。

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